野球のWHIPとは?セイバーメトリクスの指標の評価基準や読み方、歴史、問題点、実用例について解説!

野球のWHIPとは 野球

野球選手の成績で「WHIP」が近年表示されるようになりました。

近年注目され始めた指標であり、WBCから野球を観戦し始めた方の中には「WHIPって何?」と悩む方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、

  • WHIPの定義や計算方法ってどうなっているの?
  • WHIPの歴史や評価基準について知りたい!
  • WHIPの問題点について知りたい!

という悩みや疑問を解決するために、読み方や定義、計算方法、歴史や評価基準、さらには問題点まで解説します。

野球をもっと知りたいと思っている方はぜひ参考にしてみてください。

WHIP(Walks plus Hits per Inning Pitched)とは?

WHIPを解説するにあたり、ここでは

  • WHIPの読み方
  • WHIPの定義と基本的な計算方法
  • WHIPが評価する投手の能力

の3つを解説しましょう。

WHIPの読み方

WHIPの読み方は、日本語で「ウィップ」もしくはそのもま「ダブリュー・エイチ・アイ・ピー」と読みます。

WHIPは「Walks plus Hits per Inning Pitched」の略称で。野球で投手のパフォーマンスを評価するための統計指標になります。

WHIPは、特にアメリカのメジャーリーグベースボール(MLB)や台湾プロ野球で公式に記録・公開されています。

日本でもスポーツナビやWikipediaなどのサイトでは公開されている場合が多く、近年浸透してきた指標のひとつです。

WHIPの定義と基本的な計算方法

WHIPは、1投球回あたり何人の走者を出したかを表す数値です。具体的には、与四球数と被安打数を足し合わせ、投球回で割ることで計算されます。

数式で表すと、

WHIP=(与四球+被安打)÷投球回数

となります。

WHIPの計算には死球や失策など、安打や四球以外による出塁は含まれません。

WHIPが評価する投手の能力

WHIPは、投手がどれだけ走者を出さないか、すなわち「出塁を許さない能力」を評価します。

一般に、先発投手でWHIPが1.00未満ならばエース級、1.20未満でも優秀とされます。

逆に1.40を超えると、投手のパフォーマンスには問題があるとされます。

特に、中継ぎ投手にとっては、WHIPは非常に重要な指標とされています。中継ぎ投手が途中で交代することが多く、自分が出した走者が後続の投手によってどう処理されるかが、評価に大きく影響するからです。

WHIPの歴史と進化

WHIPの歴史と進化として以下の2点を解説します。

  • メジャーリーグでのWHIPの採用
  • 日本プロ野球でのWHIPの状況

メジャーリーグでのWHIPの採用

WHIPは、特にアメリカのメジャーリーグベースボール(MLB)で広く採用されている指標です。

WHIPは、防御率と並ぶ形で、投手のパフォーマンスを評価するための重要な数値とされています。

また、MLBでは、WHIPが公式に記録され、多くの解説や分析、さらにはトレードの判断材料ともされています。

WHIPは、投手がどれだけ出塁を許さないかを示す数値であり、その意味で非常に直感的な指標です。

MLBでは、特に中継ぎ投手の評価にWHIPが用いられることが多い傾向にあります。

中継ぎ投手は、しばしば途中から登板し、短いイニングを投げるため、WHIPが良いということはその投手が非常に効果的であると評価されます。

日本プロ野球でのWHIPの状況

日本では、WHIPはまだ公式には採用されていませんが、WHIPの重要性は日に日に高まっています。

特に、セイバーメトリクスが日本でも広がりを見せる中で、WHIPは多くの分析や評価に用いられるようになっています。

日本プロ野球(NPB)では、防御率や勝利数、奪三振数などが主に用いられる指標ですが、これらの数値だけでは投手の真の価値を測ることが難しい場合もあるでしょう。

例えば、勝利数はチームの攻撃力に依存する部分が大きく、防御率も試合状況や守備陣の影響を受けやすい傾向にあります。

その点で、WHIPは投手自身の「出塁を許さない能力」に焦点を当てているため、その評価には一定の公平性があるとされています。

日本でも、近年ではテレビ解説や新聞、オンラインメディアでWHIPに言及されるケースもあり、これはファンや関係者がより高度な分析を求め、投手のパフォーマンスを多角的に評価しようとする動きの表れと言えるでしょう。

WHIPの評価基準

WHIPの評価基準として、以下の2点を解説します。

  • 先発投手とリリーフ投手での違い
  • 良いWHIPと悪いWHIP

先発投手と中継ぎ投手での違い

WHIPは、先発投手と中継ぎ投手で評価の基準が異なる場合があります。

一般に、先発投手でWHIPが1.00未満であれば、その投手はエース級とされます。

一方で、中継ぎ投手、投球イニングが少なく、途中で交代することが多いため、WHIPが低いとピンチの場面で使いやすい投手と評価することが可能です。

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良いWHIPと悪いWHIP

WHIPの数値には一般的な評価基準があります。

一般的な評価は下記の表の通りです。

WHIP評価
1.00以下素晴らしい
1.10非常に良い
1.25平均以上
1.32平均
1.40平均以下
1.50悪い
1.60以上非常に悪い

WHIPの数値が低い、つまり0.00に近いほど、投手が優秀であると評価されます。

ただし、WHIPは投手だけでなく、守備陣や対戦相手、球場の条件なども影響を受けるため、WHIPだけで投手を評価するのは一面的であるとも言われています。

WHIPの問題点と批評

WHIPの問題点と批評について、以下の2点を解説します。

  • 野手の影響とセイバーメトリクスにおける疑問点
  • WHIPの限界と代替指標

野手の影響とセイバーメトリクスにおける疑問点

WHIPは投手のパフォーマンスを評価するための指標として広く用いられていますが、数値は野手の守備や球場の条件、対戦相手などにも影響を受けるため、投手の能力だけを反映しているわけではありません。

特に、被安打数がWHIPに大きく影響を与えるため、守備陣のプレーが良ければ良いほど、投手のWHIPは良くなります。

また、セイバーメトリクス(野球の統計学)でも、WHIPにはいくつかの疑問点が提起されています。

例えば、WHIPは投手がコントロールしにくいとされるBABIP(打球がフェアゾーンで安打になる確率)に大きく依存しているとされ、投球内容を適切に表しているとは言えない場合もあります。

WHIPの限界

WHIPが持つもう一つの大きな問題は、長打も単打・四球と同様にカウントされる点です。

つまり、四球は少ないが長打を打たれやすい投手は、WHIPが示す評価ほどの成績を残せないということです。

WHIPは投手の「出塁を許さない能力」に焦点を当てていますが、その能力がどのような形で出塁を許しているのか(単打、二塁打、三塁打、本塁打など)には言及していません。

WHIPを理解して野球を楽しもう!【まとめ】

WHIPは与四球数と被安打数を足して投球回で割ることで計算され、投手がどれだけ出塁を許しているかを示す数値です。

この記事では、WHIPの歴史とその進化では、メジャーリーグでの採用状況と日本プロ野球での状況を比較しました。メジャーリーグでは公式に記録されていますが、日本ではまだ非採用の状態です。

WHIPの評価基準では、先発投手と中継ぎ投手での違い、良いWHIPと悪いWHIPについても触れました。一般に、WHIPが1.00未満ならば優秀な投手とされます。

最後に、WHIPの問題点と批評についても説明しました。WHIPは非常に便利な指標ですが、野手の影響やセイバーメトリクスにおける疑問点もあり、その解釈には注意が必要です。

WHIPは投手の評価に非常に有用な指標ですが、それだけで投手の全てを評価するわけではありません。

他の多くの指標と組み合わせて使用することで、より総合的な投手の評価が可能です。

WHIPを理解することで、野球観戦がさらに深く、楽しくなるでしょう。

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